2012年2月16日
TBSドラマ日曜劇場「運命の人」にて使用のベッドリネン。
TBSドラマ日曜劇場「運命の人」にて使用のベッドリネン。
生みの親・酒井工場長、商品に込めた熱い思い。
第三話から今回の第五話の放送まで、急激な展開になりましたね。次週はいよいよ舞台は法廷へ。 日本の激動の歴史とその渦に巻き込まれていく登場人物たちの人間模様、どちらも見逃せません。
この「運命の人」は実在の“西山事件”をベースにしたものですが、弓成亮太のモデルとなった西山太吉氏は現在もジャーナリストして活躍なさっています。 ドラマ内での弓成のライバル・山部記者もモデルは、当時読売の記者だった“ナベツネ”こと渡邉恒雄氏と言われています。 西山氏は、この事件に関連する多くの著作物を出版なさっていますので、この主人公である弓成亮太こと西山氏ご本人の作品と「運命の人」を照らし合わせて読むとドラマの別の顔が見えてくるので、 大変おもしろいと思います。
さて、ドラマの中で弓成亮太、由里子夫婦がお互いの心の内を見せ合うシーンとして登場する寝室。 今回はこの寝室で使用して頂いている我が社のベッドリネンの商品紹介をいたします。この商品は、ドラマの脚本を元に商品イメージをいただき、 弊社の福井工場の長である酒井が、オールハンドメイドでつくりあげました。 何を隠そう、この制作を担当した酒井氏こそが弊社ならでは和紙繊維を10年かけてつくり出した人。 みんなからは「工場長」と呼ばれています。和紙を愛する熱き職人魂を持つ人物。CURETEXのものづくりを支えています。 このベッドリネンは山崎豊子・「運命の人」だから紡ぐことのできた特別な商品です。
* まずはシーツ。(写真奥)画面ではちょっと質感がわかりにくいのですが、シャンタンと一般的に呼ばれている生地で、 和紙繊維が55%(縦糸)、リネンが45%(緯糸)でできています。とにかく、爽やかな寝心地を求めていろいろな糸との組み合わせを試作し、最良の組み合わせで仕上げました。 さらに和紙繊維の特性、吸湿性でサラサラ感があってより快適な寝心地を作り出します。
* 写真手前、ベッドカバー三重ガーゼ緯ボーダー柄 : ガーゼの部分が三重になっています。 縦糸、緯糸にも和紙と綿の三本合撚を使用。和紙繊維60%、綿40%。夏には接触冷感を冬には暖かさを目的に制作されました。和紙繊維の調湿が効果を発揮します。
* もう1種類の「ベッドカバー」(写真中央)画面では無地に見えてしまいますが、写真の五月雨柄は縦、緯共に和紙繊維100%で、さみだれの様に、 雨が静かに降り注ぐイメージの織り柄です。
これらの商品の色は日本の伝統色「長春色(ちょうしゅんいろ)」。
草木染めならではの優しい色に仕上がっています。伝統工芸の技を基にモダンさを表現しました。
ここは、スタイリストの宮本氏の拘りのひとつ。松たかこさん扮する弓成の妻・由里子の良家の子女らしく清楚で、凛とした理想の妻というイメージを弓成家の家、 部屋のインテリアで表現したかったのだそうです。由里子の中にある母として、女性としての姿を演出する素材のひとつになっているかと思います。 弓枝邸の建築、インテリアにしっくりと納まっているはずです。三商品三様に各々糸使い、組織、織り技も異なったもので変化のある優しいスタイリングが実現しています。 物はその使い主を現すといいます。決して主張しすぎず、他のものとうまく融合するこのリネン。
この商品から、ドラマの行間を感じていただければという密かな思いを込めて。
★ ドラマで使用されている商品は参考商品です。
CURETEXではこのデザインをベースにした商品をこれから発表していく予定ですので
ご期待ください。